作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
十歳になる小太郎は父と旅暮らしをしていた。彼は片方の目に義眼をはめている。飲んだくれの父親は途中立ち寄った港町にて、西国の夫婦に小太郎を売り付けようとするも交渉が捗らず、この方が不憫で同情を誘うからと息子の義眼を外して捨ててしまった。ある時突然父が蒸発し、小太郎は行き倒れる。そこに占い師の老婆が通りかかり、「この笛を吹きながら村外れの屋敷を、回れば本当のお母さんに会える」と諭すのだが……。
十歳になる小太郎は父と旅暮らしをしていた。彼は片方の目に義眼をはめている。飲んだくれの父親は途中立ち寄った港町にて、西国の夫婦に小太郎を売り付けようとするも交渉が捗らず、この方が不憫で同情を誘うからと息子の義眼を外して捨ててしまった。ある時突然父が蒸発し、小太郎は行き倒れる。そこに占い師の老婆が通りかかり、「この笛を吹きながら村外れの屋敷を、回れば本当のお母さんに会える」と諭すのだが……。
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