作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
上海の旅館に宿泊中の夫婦。隣の部屋から赤子の泣き声が響いている。妻の敏子は旅館に着いたその日に息子を亡くした哀しみから立ち直れず、夫に部屋替えを要求する。後日、隣の夫人と子守りの女中は敏子の噂をして哀れむ。そこへ敏子が通りかかり、夫人が子を抱いてあやす光景を羨んだ。それからしばらくのち、蕪湖に来た敏子は夫人の赤子の訃報を受け取り、追善と称して鳥を放そうとするのだが……。
上海の旅館に宿泊中の夫婦。隣の部屋から赤子の泣き声が響いている。妻の敏子は旅館に着いたその日に息子を亡くした哀しみから立ち直れず、夫に部屋替えを要求する。後日、隣の夫人と子守りの女中は敏子の噂をして哀れむ。そこへ敏子が通りかかり、夫人が子を抱いてあやす光景を羨んだ。それからしばらくのち、蕪湖に来た敏子は夫人の赤子の訃報を受け取り、追善と称して鳥を放そうとするのだが……。
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