作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
昔、隣り合う二つの国があり、大きな国からは老人の兵士が、少し小さな国からは青年の兵士が国境を定める石碑を守っていた。辺りに一株の野ばらが茂って花を咲かせている。二人はいつしか仲良くなり、毎日、将棋を差すようになる。やがて冬が去り春になる頃、二つの国は戦争を始め、二人は敵味方の間柄になってしまう。少佐である老人は自分の首を持ってゆけば出世できると青年に告げる。
昔、隣り合う二つの国があり、大きな国からは老人の兵士が、少し小さな国からは青年の兵士が国境を定める石碑を守っていた。辺りに一株の野ばらが茂って花を咲かせている。二人はいつしか仲良くなり、毎日、将棋を差すようになる。やがて冬が去り春になる頃、二つの国は戦争を始め、二人は敵味方の間柄になってしまう。少佐である老人は自分の首を持ってゆけば出世できると青年に告げる。
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