作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
新聞記者の僕は「親戚総代」として、市ヶ谷の刑務所に収監されている従兄の面会に行く。ところが、十時頃から控室で待っているのに、いつまで経っても番号が呼ばれない。無愛想な看守に声をかけるが、返事をしない上に僕の顔も見ずに行ってしまう。苛立ちと不安の中、ようやく面会室に入ったのは六時になる頃。冤罪を主張する従兄からの伝言を預かり、彼の家族の待つ家へ報告していると・・・。
新聞記者の僕は「親戚総代」として、市ヶ谷の刑務所に収監されている従兄の面会に行く。ところが、十時頃から控室で待っているのに、いつまで経っても番号が呼ばれない。無愛想な看守に声をかけるが、返事をしない上に僕の顔も見ずに行ってしまう。苛立ちと不安の中、ようやく面会室に入ったのは六時になる頃。冤罪を主張する従兄からの伝言を預かり、彼の家族の待つ家へ報告していると・・・。
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