作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
弟の初七日の夜、私は弟の書斎で彼の日記帳を繰り始める。純潔な文章の中に、初めて華やかな女性の名前を見つける。「北川雪枝」は私達とは遠縁にあたる若い美しい娘で、弟は彼女に恋をしていたのかもしれない。日記帳の受信欄と発信欄には雪枝さんの名前が何度も出てくる。彼の手文庫を開けると、中には大事そうに包まれた、雪枝さんからの十一枚の絵葉書があった。胸騒ぎを覚えた私は・・・。
弟の初七日の夜、私は弟の書斎で彼の日記帳を繰り始める。純潔な文章の中に、初めて華やかな女性の名前を見つける。「北川雪枝」は私達とは遠縁にあたる若い美しい娘で、弟は彼女に恋をしていたのかもしれない。日記帳の受信欄と発信欄には雪枝さんの名前が何度も出てくる。彼の手文庫を開けると、中には大事そうに包まれた、雪枝さんからの十一枚の絵葉書があった。胸騒ぎを覚えた私は・・・。
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