作品紹介
日本国憲法がまだ「新憲法」と呼ばれていた60年前。
「憲法の生みの親」が、子どもたちに一冊の本を残していた。
憲法の原理と精神をやさしく語り掛けるように解説し、
「憲法が君たちを守る。君たちが憲法を守る」と呼び掛ける本だった。
日本国憲法が誕生して70年の今、
気鋭の憲法学者・木村草太首都大学東京教授の解説を付け、
幻の名著を「復刻新装版」として刊行!
憲法を知りたいすべての子どもたちと、
憲法が気になるすべての大人たちへ。
著者の佐藤功(1915-2006年)は、若いころ内閣法制局参事官などとして
憲法の制定に関わり、後に上智大学などで教鞭をとった憲法学の権威です。
この本で佐藤功は、憲法というものが、人間の歴史の中でどのようにして作られ、
なぜ大切にしなければならないのかを、やさしく語り掛けるように書いています。
圧巻は最終章の「憲法を守るということ」です。「へりくつをつけて、実は憲法に
反するような法律が作られることがある」ことを説き、国民が憲法の最後の番人に
ならなければいけないと訴えています。
この本が書かれた1955年は、東西の冷戦が激しさを増し、改憲を求める声が
高まっていました。時代背景は異なりますが、再び改憲が現実的になっている今、
本書は改めて読まれる価値があると考えます。
巻末の解説で、木村草太氏は書いています。
「この本が書かれてから60年が経ったいま、憲法は、新たな困難にぶつかっています。
それは、憲法の大切さを訴える言葉がどこか上滑りして感じられる、という困難です。
…『憲法は大切だ』とか、『人権と民主主義を大切にしましょう』と言われたところで、何のために
そんなことを言っているのか実感を持てません。…しかし、『国家権力は二度と国民を裏切らない』と
高をくくるのは、とても危険です。…『憲法と君たち』という本を読むときには、佐藤功は何と戦うために
この本を書いたのかを想像してみてください」
「憲法の生みの親」が、子どもたちに一冊の本を残していた。
憲法の原理と精神をやさしく語り掛けるように解説し、
「憲法が君たちを守る。君たちが憲法を守る」と呼び掛ける本だった。
日本国憲法が誕生して70年の今、
気鋭の憲法学者・木村草太首都大学東京教授の解説を付け、
幻の名著を「復刻新装版」として刊行!
憲法を知りたいすべての子どもたちと、
憲法が気になるすべての大人たちへ。
著者の佐藤功(1915-2006年)は、若いころ内閣法制局参事官などとして
憲法の制定に関わり、後に上智大学などで教鞭をとった憲法学の権威です。
この本で佐藤功は、憲法というものが、人間の歴史の中でどのようにして作られ、
なぜ大切にしなければならないのかを、やさしく語り掛けるように書いています。
圧巻は最終章の「憲法を守るということ」です。「へりくつをつけて、実は憲法に
反するような法律が作られることがある」ことを説き、国民が憲法の最後の番人に
ならなければいけないと訴えています。
この本が書かれた1955年は、東西の冷戦が激しさを増し、改憲を求める声が
高まっていました。時代背景は異なりますが、再び改憲が現実的になっている今、
本書は改めて読まれる価値があると考えます。
巻末の解説で、木村草太氏は書いています。
「この本が書かれてから60年が経ったいま、憲法は、新たな困難にぶつかっています。
それは、憲法の大切さを訴える言葉がどこか上滑りして感じられる、という困難です。
…『憲法は大切だ』とか、『人権と民主主義を大切にしましょう』と言われたところで、何のために
そんなことを言っているのか実感を持てません。…しかし、『国家権力は二度と国民を裏切らない』と
高をくくるのは、とても危険です。…『憲法と君たち』という本を読むときには、佐藤功は何と戦うために
この本を書いたのかを想像してみてください」
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