作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
葉桜の頃になると老婦人が思い出す三十五年前の出来事。二十歳の私は、腎臓結核を患い余命百日以内と診断された妹と暮らしていた。ある日、箪笥の中からM・Tという男から妹に宛てた三十通ほどの手紙の束を見つける。その男が病気を知った途端に妹を捨てたことを知った私は、男になりかわって妹宛てに手紙を書くことを思いつく。しかし、手紙を受け取った妹は、差出人の男を知らないと言う。
葉桜の頃になると老婦人が思い出す三十五年前の出来事。二十歳の私は、腎臓結核を患い余命百日以内と診断された妹と暮らしていた。ある日、箪笥の中からM・Tという男から妹に宛てた三十通ほどの手紙の束を見つける。その男が病気を知った途端に妹を捨てたことを知った私は、男になりかわって妹宛てに手紙を書くことを思いつく。しかし、手紙を受け取った妹は、差出人の男を知らないと言う。
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