作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
木馬館のラッパ吹きをする格二郎にとって、切符切りのお冬は毎日を楽しくさせる存在。十八歳のお冬とは年が離れている上に、自分には女房と三人の子供もいる。よく一緒に帰っていたが、ある時、お冬が洋品店に飾られたショールを見てため息をつく。買ってやりたいが金はない。ある日、若者が彼女の尻ポケットに封筒を押し込むのを目撃した格二郎は、それを盗んでしまう。そこには大金が入っていた。
木馬館のラッパ吹きをする格二郎にとって、切符切りのお冬は毎日を楽しくさせる存在。十八歳のお冬とは年が離れている上に、自分には女房と三人の子供もいる。よく一緒に帰っていたが、ある時、お冬が洋品店に飾られたショールを見てため息をつく。買ってやりたいが金はない。ある日、若者が彼女の尻ポケットに封筒を押し込むのを目撃した格二郎は、それを盗んでしまう。そこには大金が入っていた。
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