作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
その人魚は北方の海に棲んでいた。
人間と似ているのに、どうして人魚は魚や獣と一緒に海で暮らさねばならないのか。
自分の子供だけは人間に育ててもらいたいと思った人魚は、ある夜、海岸の小高い山にある神社で女の子を産み落とす。
蝋燭屋を営む老夫婦に拾われ、美しく成長した人魚の娘は、育ててくれた老夫婦に恩返しをしようと、売り物の蝋燭に赤い絵の具で絵を描き始める。
その人魚は北方の海に棲んでいた。
人間と似ているのに、どうして人魚は魚や獣と一緒に海で暮らさねばならないのか。
自分の子供だけは人間に育ててもらいたいと思った人魚は、ある夜、海岸の小高い山にある神社で女の子を産み落とす。
蝋燭屋を営む老夫婦に拾われ、美しく成長した人魚の娘は、育ててくれた老夫婦に恩返しをしようと、売り物の蝋燭に赤い絵の具で絵を描き始める。
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