作品紹介
【小学館の名作文芸朗読】
銀色に凍る北方の海で、一匹の親の海豹(あざらし)が氷山の頂きにうずくまり、秋頃から姿の見えなくなった愛しい子供を毎日探していた。海を駆け巡る風に尋ねても知らないと言う。風からの便りを待っていると、月が「さびしいか?」と声を掛けてくる。子供をなくした海豹が、夜も眠らずに悲しむ姿を見た月は、心からかわいそうだと思い、「お前を楽しませるものをもってこよう」と約束する。
銀色に凍る北方の海で、一匹の親の海豹(あざらし)が氷山の頂きにうずくまり、秋頃から姿の見えなくなった愛しい子供を毎日探していた。海を駆け巡る風に尋ねても知らないと言う。風からの便りを待っていると、月が「さびしいか?」と声を掛けてくる。子供をなくした海豹が、夜も眠らずに悲しむ姿を見た月は、心からかわいそうだと思い、「お前を楽しませるものをもってこよう」と約束する。
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