作品紹介
ある死刑囚が、教誨師にうちあけ話をしている。彼はすでに殺人罪による死刑が確定していて、それ以外に犯した罪を自白しようがしまいが、それ以上の刑罰はないわけだが、過去に犯したもう一つの殺人について懺悔しないことには、安心して死刑台に上れないのだという。その罪とは、彼は、あまりに似通った双子の片割れとして生まれてきたことを利用して、実の兄を殺害し、兄に成りすまして、その妻までもわがものにしてこれまで生きてきたということであった。
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