作品紹介
煮売り酒屋で同心・木村忠吾にたっぷりと酒をおごってくれるやさしいおじさん、眉毛と眉毛がつながっているので「一本眉」と忠吾がひそかに呼ぶいい人。ほんとうの名は「清州の甚五郎」、盗賊である。その甚五郎一味が三日後に押し込む予定の銘茶問屋が、他の盗賊に襲われた。甚五郎が四年がかりで「引き込み」として潜入させておいた下女のおみちは、虐殺を免れてただ一人逃げ帰ってきた。盗賊改方が捜査に行き詰まる中、「畜生ばたらき」を憎む本格盗賊の甚五郎は、おみちから得た情報によって当夜の強盗団を突き止め、思いもよらぬ行動に出る。
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