だから僕は、ググらない。

くだらないこと、考えていますか
――例えば、「台風一過」と聞いて、一瞬、「台風一家」を想像する人は多いものですが、
著者の浅生鴨さんは、そこからとことん考え抜きます。
「台風一家」の家族構成を考え、
家族の会話を考え、台風一家ならではの悩みはないだろうかと、イメージやストーリーを広げていく。
実は、この「妄想」こそが、パソコンの前にしがみつくより大事なことなんです。
あなたも、こんなふうに “頭の中で遊ぶ癖"を身に着けよう!
元NHK「中の人」で、作家として活躍中のユルいクリエーターが、発想のヒントを大公開!


<はじめにより>
この本のタイトルは『だから僕は、ググらない。』だけれども、
僕はインターネット検索をしないわけじゃない。
いや、むしろ、ものすごく検索するほうだと思う。
ただ、検索する前にやっていることがある。
実は、検索で手に入る情報よりも、
もっと広がりや奥行きのある情報を簡単に手に入れる方法があるのだ。
それが妄想だ。
妄想で手に入るイメージは、検索では見つけられない。
だから僕は検索の前にさんざん妄想する。
そして、それが癖になっている。
妄想から考え始めるアイデア。妄想クリエイティブ。
それが僕のやり方なのだ。
検索よりも妄想。
いつでも奇妙なことを考え、どこかずれた視点でものを見ることを癖にすれば、
少なくとも今までとは違うアイデアが生まれる機会は増えると思う。
本当にそれでいいのかはさておき。