作品紹介
柏木は光源氏に睨まれたことに衝撃を受け、そのまま病の床に沈み、命さえあやうくなりました。女三宮は年が明けてすぐ出産し、男子を産みましたが、光源氏の冷たさに将来を悲観して出家を強く願うようになります。女三宮の容態が危ういことを聞いた朱雀院は駆けつけて、光源氏の反対を押し切って出家させてやります。これを知った柏木は一層絶望し、親友夕霧に光源氏への謝罪と妻女二宮の行く末を託して亡くなりました。柏木の両親・兄弟は激しくその死を嘆き、世間もその夭折を惜しみました。光源氏は薫の五十日の宴に、薫を抱きながら、その面差しに亡き柏木の面影を認め、息子を見ずに亡くなっていった柏木を哀悼し、太政大臣夫妻に同情します。この遺された子をいとおしんでやることで、みずからの犯した昔の密通の罪を償おうとしたのです。
※劇場で配布されたオリジナルテキストもPDFで配信しております。サイトもしくはアプリからダウンロードの上ご利用ください。
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