作品紹介
史上最も優れた旅行家の一人だったイザベラ・バード(1831-1904)。この英国人女性の旅行記の魅力は、何よりも臨場感溢れる鮮やかな記述にあります。世界に流布する簡略本原著 “Unbeaten Tracks in Japan”(1885)の訳書として高い評価を得ている金坂清則訳『新訳 日本奥地紀行』を台本としたこのオーディオブックでは、正確でわかりやすい訳文で、小野澤裕子さんのすぐれた朗読を通してその魅力をお届けします。
「旅行記を読むとは、その基になった旅を読み、旅する人を読み、旅した場所・地域を読み、旅した時代を読むことである」という卓見の誠実なる実践によって正確でわかりやすい日本語に再生されたバードの記述が、読者を北海道への「旅と冒険の物語」に誘います。近代の歩みを始めて間もない日本を、一瞬の風景や、真摯な旅を重ねるバードや人々の息遣いまでも感じ取りつつ、彼女と一緒に旅しているような感慨に浸れます。
巻1には1878(明治11)年5月21日に横浜に上陸して以後6月10日に北海道への旅を開始するまでの東京や横浜での日々が記されます。それは、通訳兼従者の採用面接はもちろん、浅草寺訪問なども含め、3ヵ月に及ぶ未踏の地への旅の準備に費やされた日々でした。公使パークス夫妻やチェンバレン、アーネスト・サトウ、ヘボン、そして伊藤(イト)などバードの旅に関わる人々の記述が注目されます(はしがき~第五報)。
「旅行記を読むとは、その基になった旅を読み、旅する人を読み、旅した場所・地域を読み、旅した時代を読むことである」という卓見の誠実なる実践によって正確でわかりやすい日本語に再生されたバードの記述が、読者を北海道への「旅と冒険の物語」に誘います。近代の歩みを始めて間もない日本を、一瞬の風景や、真摯な旅を重ねるバードや人々の息遣いまでも感じ取りつつ、彼女と一緒に旅しているような感慨に浸れます。
巻1には1878(明治11)年5月21日に横浜に上陸して以後6月10日に北海道への旅を開始するまでの東京や横浜での日々が記されます。それは、通訳兼従者の採用面接はもちろん、浅草寺訪問なども含め、3ヵ月に及ぶ未踏の地への旅の準備に費やされた日々でした。公使パークス夫妻やチェンバレン、アーネスト・サトウ、ヘボン、そして伊藤(イト)などバードの旅に関わる人々の記述が注目されます(はしがき~第五報)。
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