作品紹介
『蓬生』巻は末摘花物語の後日談です。光源氏の須磨流謫の際、忘れられただけでなく、都に帰った後も忘れられたままの末摘花の屋敷は荒廃の度を加え、建物も隔ての築士も崩れています。末摘花の境遇を侮った母方の叔母大弐の北方は、彼女を自分の娘の女房として九州へ連れていこうと画策しますが、成功しません。末摘花が頑なに常陸宮生存時の暮らしを守ろうとしていたからです。父宮の霊の加護を信じてひたすら光源氏を待ち続ける末摘花のもとに、ある夜、ついに光源氏が訪れます。屋敷の木立と藤の花の匂いに惹かれたせいでした。『関屋』巻は空蝉との後日談です。空蝉は夫の常陸介任官に従って常陸国に下向していましたが、光源氏の都復帰の翌年、常陸から帰京して、石山詣でに出かける光源氏一行と逢坂の関で偶然行き合い、互いに感慨に耽ります。
※劇場で配布されたオリジナルテキストもPDFで配信しております。サイトもしくはアプリからダウンロードの上ご利用ください。
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