作品紹介
既に光源氏は官位を剥奪され、追放寸前の状況にありました。罪名を付けられて正式の罪人になってしまう前に、事態の進行を食い止めるため、光源氏は須磨に退去し、女性たちも連れず、わびしい隠遁生活を送ることで、謹慎の思いをあらわにしています。琴を弾き、絵を措くことでつれづれを慰めながら、光源氏はひたすら仏道修行に熱中します。翌年春に頭中将が来てくれますが、すぐにも帰っていかなくてはなりません。光源氏の紫上への思いはそうした日々により深いものになっていきます。三月上巳の日、禊ぎをしようということで、海辺に出た光源氏一行は未曾有の大暴風におそわれ、その天候の荒ぶりは何日も続きました。この不吉な嵐の意味は一体なんなのか、不安と怯えの中に『須磨』巻は終わります。
※劇場で配布されたオリジナルテキストもPDFで配信しております。サイトもしくはアプリからダウンロードの上ご利用ください。
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