作品紹介
『紅葉賀』巻は光源氏の光り輝く頂点を描きあげた巻です。十八才の光源氏は桐壺帝の父帝の賀を祝って朱雀院で青海波の舞を舞います。その容姿を物語は光るようだ、この世のものとも見えない、ゆゆしく見える、輝くようだと繰り返し最大級の褒めことばで讃えています。物語がこのように光源氏を絶賛するのは、彼が藤壺と犯した密通の結果の皇子がこの巻で誕生することと関係があります。これほど美しい人、この世のものとも思えない人のすることに、世俗の倫理はあてはまらないとつい思ってしまうような、鬼気迫る舞の姿だったのです。源氏物語の中でもっとも華やかで、かつもっとも恐ろしい巻である『紅葉賀』巻の緊迫と昂揚をお楽しみください。
※劇場で配布されたオリジナルテキストもPDFで配信しております。サイトもしくはアプリからダウンロードの上ご利用ください。
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