作品紹介
長谷川平蔵の従兄である巣鴨の大百姓・三沢仙衛門(55歳、5年前に妻を亡くしている)が、二十歳も年下の茶屋女と再婚したいと言い出した。隠居した仙衛門の後を継いでいる実直な長男の初造が、家柄のことや、父の健康を案じて平蔵に相談を持ち掛けてきたのだ。平蔵は、相手の女次第では(それもよいではないか)と考え、女の身辺調査のために密偵・関宿の利八を差し向けるが、利八は女ともども姿をくらましてしまう。やがて利八が書いてよこした手紙には、平蔵に復讐を誓う盗賊・霧の七郎に関する情報がしたためられてあった。
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