作品紹介
文藝人による「食」の話〜「食話集」。「にっぽんの肉食説」は、なぜか素直に食べることができない日本人の肉食についての話。文明開化の説であるが世間の「穢れ」の意識を払拭しようとするがあまり少々強引なところもある福沢諭吉の「肉食之説」、文明開化の流行に乗じて牛鍋屋に来ている客を滑稽に描く仮名垣魯文の『安愚楽鍋』からの「西洋好の聴取」、牛鍋を囲む疑似家族的な様子を描く森鴎外の「牛鍋」、肉を体内に取り込むことの「タブー」と裏腹なまるで「憑依」するかのような「効能」を信じようとする説を題材にした太宰治「女人訓戒」を収録。
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