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宮本武蔵(33) 兄弟弟子/大事/夢土/花ちり・花開
ナレーター浅科准平
再生時間 02:20:33
添付資料 なし
販売開始日 2017/12/1
トラック数 6
購入音源の倍速版 あり
作品紹介
国民文学作家・吉川英治の代表作『宮本武蔵』の週刊配信を開始!
新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、ポッドキャスト「週刊宮本武蔵」のアーカイブパッケージ版です。
第140回 兄弟弟子
秋の強い日差しの下、城太郎は大手を振りながら一人歩いていた。その後ろから、何やら妙な少年がつけて来る。不審に思った城太郎は一度叢へ隠れた後、すくっと少年の前に現れ、「小僧」と呼びかけた。その少年とは、武蔵の弟子・三沢伊織の事であった。
第141回 大事
病か、老化によるものか、何をするにも手探りであった青木丹左衛門は、誰に頼まれるわけでもなく、沢庵の前でおもむろに尺八を吹き始めた。それを聞いた沢庵は、丹佐の心の内を汲み取っていく。その音色には、宮本武蔵と、息子・城太郎に対する懺悔の気持ちが込められていた。
第142回 夢土
紅葉山のあたりで、数人の大工から脱兎のように逃げ回る一人の井戸掘り人足。しかし、結局すぐに追い詰められ、ふくろ叩きにあってしまう。その井戸掘りの正体は又八であった。やがて職方目付が駆けつけ、又八を連れていくと、彼をそのまま薪小屋の中へと放り込む。その小屋で、何の調べもないまま幾日も過ごしていくうちに、又八は刻一刻と死が近づいてくるような恐怖を覚えるのであった。
第143回 花ちり・花開く
江戸城から出てくる前に、沢庵は一人の男を弟子として連れてきていた。その弟子とは、本位田又八であった。頭をきれいに丸め、小屋の闇の中で佇んでいた又八は、沢庵に手招きされると、よろめきながら立ち上がる。いよいよ刑罰に処される……。観念した又八は、青く削げた頬にほろほろと涙を流すのであった。
新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、ポッドキャスト「週刊宮本武蔵」のアーカイブパッケージ版です。
第140回 兄弟弟子
秋の強い日差しの下、城太郎は大手を振りながら一人歩いていた。その後ろから、何やら妙な少年がつけて来る。不審に思った城太郎は一度叢へ隠れた後、すくっと少年の前に現れ、「小僧」と呼びかけた。その少年とは、武蔵の弟子・三沢伊織の事であった。
第141回 大事
病か、老化によるものか、何をするにも手探りであった青木丹左衛門は、誰に頼まれるわけでもなく、沢庵の前でおもむろに尺八を吹き始めた。それを聞いた沢庵は、丹佐の心の内を汲み取っていく。その音色には、宮本武蔵と、息子・城太郎に対する懺悔の気持ちが込められていた。
第142回 夢土
紅葉山のあたりで、数人の大工から脱兎のように逃げ回る一人の井戸掘り人足。しかし、結局すぐに追い詰められ、ふくろ叩きにあってしまう。その井戸掘りの正体は又八であった。やがて職方目付が駆けつけ、又八を連れていくと、彼をそのまま薪小屋の中へと放り込む。その小屋で、何の調べもないまま幾日も過ごしていくうちに、又八は刻一刻と死が近づいてくるような恐怖を覚えるのであった。
第143回 花ちり・花開く
江戸城から出てくる前に、沢庵は一人の男を弟子として連れてきていた。その弟子とは、本位田又八であった。頭をきれいに丸め、小屋の闇の中で佇んでいた又八は、沢庵に手招きされると、よろめきながら立ち上がる。いよいよ刑罰に処される……。観念した又八は、青く削げた頬にほろほろと涙を流すのであった。
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