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宮本武蔵(28) かたな談義/道草ぎつね/懸り人/仮名がき経典/血五月雨
ナレーター浅科准平
再生時間 02:53:47
添付資料 なし
販売開始日 2017/7/7
トラック数 9
購入音源の倍速版 あり
作品紹介
国民文学作家・吉川英治の代表作『宮本武蔵』の週刊配信を開始!
新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、ポッドキャスト「週刊宮本武蔵」のアーカイブパッケージ版です。
第118回 かたな談義
「御たましい研所」という看板を見て、早速店の中を訪れた武蔵。だが、そこの亭主である厨子野耕介(ずしのこうすけ)という男はだらしなく居眠りに耽っていた。こんな男に武士の魂を研がせたら、とんだ鈍ら刀になってしまうのでは……。少し懸念されたが、一腰を差し出し、刀研ぎを頼むと、耕介は途端に眼を輝かせ、人間に対してとは全く別人のような態度で刀に礼儀を示すのであった。
第119回 道草ぎつね
武蔵の使いで柳生但馬守の邸を目指していた伊織であったが、木挽(こびき)の小屋が建ち並ぶ町を訪れたところで道に迷ってしまう。目当ての邸もなかなか見つけられないまま、夜もすっかり更けてしまっていた。このまま使いを果たさずに帰ることは、子ども心にも恥辱に思われたので諦めずに歩き続けていると、堀建小屋を覗き歩いている一人の女と出会う……。
第120回 懸り人
武蔵の元からお通を攫い、江戸で職を探していた又八。どこへ行っても「上方から来た夫婦者で」と自称しており、お通と共に働けるような所、もしくは家で出来るような仕事はないかと聞き回っていた。だが、いくら江戸でもそんな虫の良い仕事はなく、多少肩身を入れかけてくれていた者たちからも愛想を尽かされてしまう始末であった。ある日、往来を歩いていると、二階笠の紋を付けた柳生家の行列に行き会う。列中からお通に声を掛けてくる者があった……。
第121回 仮名がき経典
半瓦弥次兵衛の家で経文写しに精を出していたお杉婆のもとへ、お菰の十郎が戻って来た。彼は外出先ですごい人物に出くわしたので、それを婆に伝えに来たのだと言う。聞けば、その人物とは宮本武蔵であった。写経どころではなくなったお杉婆はすっくと立ち上がり、伝家の短い一こしを把(と)るのであった。
第122回 血五月雨
武蔵が滞在しているという耕介の店へ向かった佐々木小次郎、お杉婆、お稚児の小六、お菰の十郎の四人。事前の打ち合わせ通り、小次郎が家の中から武蔵を連れ出し、他の三人は物陰に潜む事とする。小次郎が早速中へ入り、武蔵を呼んできてほしいと頼むと、耕介は不意を突かれた顔をしながら奥へと入って行った。と、その時、戸外でただの肉声ではない、戦慄を覚えさせるような悲鳴が走る……。
新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、ポッドキャスト「週刊宮本武蔵」のアーカイブパッケージ版です。
第118回 かたな談義
「御たましい研所」という看板を見て、早速店の中を訪れた武蔵。だが、そこの亭主である厨子野耕介(ずしのこうすけ)という男はだらしなく居眠りに耽っていた。こんな男に武士の魂を研がせたら、とんだ鈍ら刀になってしまうのでは……。少し懸念されたが、一腰を差し出し、刀研ぎを頼むと、耕介は途端に眼を輝かせ、人間に対してとは全く別人のような態度で刀に礼儀を示すのであった。
第119回 道草ぎつね
武蔵の使いで柳生但馬守の邸を目指していた伊織であったが、木挽(こびき)の小屋が建ち並ぶ町を訪れたところで道に迷ってしまう。目当ての邸もなかなか見つけられないまま、夜もすっかり更けてしまっていた。このまま使いを果たさずに帰ることは、子ども心にも恥辱に思われたので諦めずに歩き続けていると、堀建小屋を覗き歩いている一人の女と出会う……。
第120回 懸り人
武蔵の元からお通を攫い、江戸で職を探していた又八。どこへ行っても「上方から来た夫婦者で」と自称しており、お通と共に働けるような所、もしくは家で出来るような仕事はないかと聞き回っていた。だが、いくら江戸でもそんな虫の良い仕事はなく、多少肩身を入れかけてくれていた者たちからも愛想を尽かされてしまう始末であった。ある日、往来を歩いていると、二階笠の紋を付けた柳生家の行列に行き会う。列中からお通に声を掛けてくる者があった……。
第121回 仮名がき経典
半瓦弥次兵衛の家で経文写しに精を出していたお杉婆のもとへ、お菰の十郎が戻って来た。彼は外出先ですごい人物に出くわしたので、それを婆に伝えに来たのだと言う。聞けば、その人物とは宮本武蔵であった。写経どころではなくなったお杉婆はすっくと立ち上がり、伝家の短い一こしを把(と)るのであった。
第122回 血五月雨
武蔵が滞在しているという耕介の店へ向かった佐々木小次郎、お杉婆、お稚児の小六、お菰の十郎の四人。事前の打ち合わせ通り、小次郎が家の中から武蔵を連れ出し、他の三人は物陰に潜む事とする。小次郎が早速中へ入り、武蔵を呼んできてほしいと頼むと、耕介は不意を突かれた顔をしながら奥へと入って行った。と、その時、戸外でただの肉声ではない、戦慄を覚えさせるような悲鳴が走る……。
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