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宮本武蔵(21) 菩提一刀/乳/蝶と風/道聴途説
ナレーター浅科准平
再生時間 01:50:58
添付資料 なし
販売開始日 2016/12/2
トラック数 5
購入音源の倍速版 あり
作品紹介
国民文学作家・吉川英治の代表作『宮本武蔵』の週刊配信を開始!
新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、ポッドキャスト「週刊宮本武蔵」のアーカイブパッケージ版です。
第88回 菩提一刀
無動寺の奥まった一間のうちで、十句観音経をつぶやく一人の客人。食事を運んできた稚児僧の呼び掛けにも気づかず、客人は観音様の彫刻を不器用な手つきで彫っていた。彼は数日前、血まみれな姿をして、剣を杖に、ここを訪ねてきた武者修行者である。その正体は言うまでもなく、吉岡との闘いを終えた武蔵であった。
第89回 乳
お杉婆を牝牛の背に乗せ、手綱を引きながら歩を進める武蔵。お杉婆にはこれまで散々一苦しめられてきたが、どうしてか武蔵はそれほど強い憎しみを覚えなかった。それどころか、朝から食べ物も水も口にせず、元気のない老婆の姿を見て、不憫にさえ思うのであった。いくら気を遣ったところで婆の反感を煽るのみだったので、やむを得ず少し離れたところで一人弁当の紐を解く。その時、婆に近寄った見知らぬ女が何やら相談を始めた。
第90回 蝶と風
5年ぶりに再会した又八に対し、激励の言葉を送る武蔵。その内容とは、今後又八には己を磨き、何らかの功績を上げてほしい、そのためならばどんな力も貸そうというものであった。この言葉に心を打たれた又八は、涙を流し、今日を心の誕生日として生まれ直す決心をする。だが、彼には1つ、武蔵には言い難い問題があった……。
第91回 道聴途説
茶店の床几で横になっている間に、そのまま寝入ってしまった武蔵。ふと目を覚ますと、いつの間にか陽は傾いており、石切職人たちの饒舌な話し声が聞こえてきた。彼らは、宮本武蔵という男がたった一人で吉岡家を破った事件について、騒々しく語っていたのである。その話を聞き、甚だ面白くないと感じたとある青年が、石切たちに声をかけるのだが……。
新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、ポッドキャスト「週刊宮本武蔵」のアーカイブパッケージ版です。
第88回 菩提一刀
無動寺の奥まった一間のうちで、十句観音経をつぶやく一人の客人。食事を運んできた稚児僧の呼び掛けにも気づかず、客人は観音様の彫刻を不器用な手つきで彫っていた。彼は数日前、血まみれな姿をして、剣を杖に、ここを訪ねてきた武者修行者である。その正体は言うまでもなく、吉岡との闘いを終えた武蔵であった。
第89回 乳
お杉婆を牝牛の背に乗せ、手綱を引きながら歩を進める武蔵。お杉婆にはこれまで散々一苦しめられてきたが、どうしてか武蔵はそれほど強い憎しみを覚えなかった。それどころか、朝から食べ物も水も口にせず、元気のない老婆の姿を見て、不憫にさえ思うのであった。いくら気を遣ったところで婆の反感を煽るのみだったので、やむを得ず少し離れたところで一人弁当の紐を解く。その時、婆に近寄った見知らぬ女が何やら相談を始めた。
第90回 蝶と風
5年ぶりに再会した又八に対し、激励の言葉を送る武蔵。その内容とは、今後又八には己を磨き、何らかの功績を上げてほしい、そのためならばどんな力も貸そうというものであった。この言葉に心を打たれた又八は、涙を流し、今日を心の誕生日として生まれ直す決心をする。だが、彼には1つ、武蔵には言い難い問題があった……。
第91回 道聴途説
茶店の床几で横になっている間に、そのまま寝入ってしまった武蔵。ふと目を覚ますと、いつの間にか陽は傾いており、石切職人たちの饒舌な話し声が聞こえてきた。彼らは、宮本武蔵という男がたった一人で吉岡家を破った事件について、騒々しく語っていたのである。その話を聞き、甚だ面白くないと感じたとある青年が、石切たちに声をかけるのだが……。
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