作品紹介
「吾輩は猫である」の十、十一の最終の2章を朗読。「十」では主人の苦沙弥の寝起きの悪さ、騒々しくも愛嬌のある子供3人の様子、姪の女学生の雪江と妻との姦しい会話、生意気な金田の娘宛てのいたづらの艶書に名前を貸してしまった生徒の古井武右衛門が苦悶の様子を描く。 「十一」は、迷亭、独仙、東風、寒月らが集まっての碁や放談の様子である。寒月が、ヴァイオリンを高等学校時代に習い始めるに当たり、その入手経緯を、周囲が辟易するほどの回り道をしながら、話し続ける。それが終わっても、豪傑連の放談は延々続く。日が暮れてやっと散会になって、残ったビールを吾輩は舐めてみる。やがて体があたたかになり陶然としてきたのだが・・・。
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