作品紹介
「津軽」は、太宰の故郷訪問記。ある年(注:昭和19年)の春、私は、生まれ故郷の金木のある津軽半島を三週間かけて訪問した。旧友との再会、幼少の頃の子守のたけとの再会・・・・。変人で無精者の小説家の兄、妊娠している嫂と3人暮らしの「私」の家での、他愛もないがほのぼのとした「雪の夜の話」。 「黄金風景」は訪ねてきた警官が郷里の知り合いで、女中だったお慶の主人だった。私の心境は複雑だったが・・・。東北への疎開ですし詰めの列車の中で恩をかけてくれた女性によびかける「たずねびと」。久しぶりに東京に戻り、本屋で偶然出会った旧知の若い女性とその母をめぐる「メリイクリスマス」。
新着作品
週間総合ランキング
読み込み中...