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宮本武蔵(11) 神泉/冬かげろう/風車1/風車2/奔馬1
ナレーター浅科准平
再生時間 02:51:49
添付資料 なし
出版日 2016/2/5
販売開始日 2016/2/5
トラック数 9
購入音源の倍速版 あり
作品紹介
国民文学作家・吉川英治の代表作『宮本武蔵』の週刊配信を開始!
新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、ポッドキャスト「週刊宮本武蔵」のアーカイブパッケージ版です。
第44回 神泉
伊勢の大神宮へ向かう途中、客引きの茶汲み女達からしきりに声をかけられていた武蔵。生真面目な彼はものも言い得ずうろたえ、顔を赤らめながら急いでその場を後にした。痛みを増していく足を引きずり、ようやく辿り着いた内宮へ入って行くと、何やら人心地が一変する。辺りの草木から感じたのは、人の世のものではない神の気配であった。そこで武蔵は遂に苦痛に耐えかね、仆れてしまう……。
第45回 冬かげろう
子等之館(こらのたち)で起き臥ししている巫女の一人が、裏口にかけてあった大小と武者修行風呂敷を発見した。どの巫女も怖がって触れられずにいたので、お通はその一式を武蔵の物とは知らずに、禰宜(ねぎ)の荒木田氏冨(うじとみ)のもとへ届ける事にする。氏冨のいる学問所を訪れると、ちょうど彼の方からも相談があるとの事で呼び出しを受けた。その相談内容とは……。
第46回 風車(1)
足の痛みもすっかりなくなり、健康な気力に充ちていた武蔵は、津へと向かう便船に乗っていた。松坂まで行けば、近ごろの鬼才と称(うた)われる神子上(みこがみ)典膳がいることは分かっていたが、ふと思い止まる。津の港で降りる時に、腰に鎖を巻きつけた男の姿が眼についたためであった。武蔵はその男が宍戸梅軒であると確信し、声をかけると……。
第47回 風車(2)
梅軒の家で鎖鎌の話を聞きながら酒を飲み、例(ためし)のないほど酔っていた武蔵。無愛想だった女房がやさしくなったり、暖かい寝場所を提供してくれたり……急に打って変わった周りの者の態度を不審に思いながらも、思索のまとまらないうちにそのまま寝入ってしまうのであった。ふしぎな夢を見ながら、うつつの間にふとうす眼を開くと、何やら身の危険を感じさせる怪しげな気配が漂ってくる……。
第48回 奔馬(1)
武蔵を捜すためお通と共に旅を続けていた城太郎は、四軒茶屋につないであった馬を見つけ、自分も馬に乗ってみたいと駄々をこね始める。くたびれもしないうちに馬に乗るなんて贅沢過ぎるとお通に止められるが、彼はそれを聞かず、茶屋のおやじに向かって呶鳴っていた。お通は仕方なく城太郎を馬に乗せ、手綱を手に再び歩み始めると、百歩も行かないうちに怖い眼をした見知らぬ男に呼び止められる。男はいきなりお通の持っている手綱を引ったくり、城太郎に馬から下りるよう命令するのであった。
新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、ポッドキャスト「週刊宮本武蔵」のアーカイブパッケージ版です。
第44回 神泉
伊勢の大神宮へ向かう途中、客引きの茶汲み女達からしきりに声をかけられていた武蔵。生真面目な彼はものも言い得ずうろたえ、顔を赤らめながら急いでその場を後にした。痛みを増していく足を引きずり、ようやく辿り着いた内宮へ入って行くと、何やら人心地が一変する。辺りの草木から感じたのは、人の世のものではない神の気配であった。そこで武蔵は遂に苦痛に耐えかね、仆れてしまう……。
第45回 冬かげろう
子等之館(こらのたち)で起き臥ししている巫女の一人が、裏口にかけてあった大小と武者修行風呂敷を発見した。どの巫女も怖がって触れられずにいたので、お通はその一式を武蔵の物とは知らずに、禰宜(ねぎ)の荒木田氏冨(うじとみ)のもとへ届ける事にする。氏冨のいる学問所を訪れると、ちょうど彼の方からも相談があるとの事で呼び出しを受けた。その相談内容とは……。
第46回 風車(1)
足の痛みもすっかりなくなり、健康な気力に充ちていた武蔵は、津へと向かう便船に乗っていた。松坂まで行けば、近ごろの鬼才と称(うた)われる神子上(みこがみ)典膳がいることは分かっていたが、ふと思い止まる。津の港で降りる時に、腰に鎖を巻きつけた男の姿が眼についたためであった。武蔵はその男が宍戸梅軒であると確信し、声をかけると……。
第47回 風車(2)
梅軒の家で鎖鎌の話を聞きながら酒を飲み、例(ためし)のないほど酔っていた武蔵。無愛想だった女房がやさしくなったり、暖かい寝場所を提供してくれたり……急に打って変わった周りの者の態度を不審に思いながらも、思索のまとまらないうちにそのまま寝入ってしまうのであった。ふしぎな夢を見ながら、うつつの間にふとうす眼を開くと、何やら身の危険を感じさせる怪しげな気配が漂ってくる……。
第48回 奔馬(1)
武蔵を捜すためお通と共に旅を続けていた城太郎は、四軒茶屋につないであった馬を見つけ、自分も馬に乗ってみたいと駄々をこね始める。くたびれもしないうちに馬に乗るなんて贅沢過ぎるとお通に止められるが、彼はそれを聞かず、茶屋のおやじに向かって呶鳴っていた。お通は仕方なく城太郎を馬に乗せ、手綱を手に再び歩み始めると、百歩も行かないうちに怖い眼をした見知らぬ男に呼び止められる。男はいきなりお通の持っている手綱を引ったくり、城太郎に馬から下りるよう命令するのであった。
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