作品紹介
坂口安吾による、旧友の小林秀雄に対する痛烈な批判の一書。もともとは文壇デビュー当時から文学仲間であり、飲み友達、囲碁の友でもあった小林に対して、激越な批判を行うきっかけとなったのは、小林が戦後直後に出版した『無常といふ事』が文壇を席巻し、まさに教祖のような存在になったことにある。
歴史の必然なるものを説き、生きている作家など興味はない、小説は19世紀で終わった、西行や実朝の苦悩には関心はなく、その残した作品を読めば人間がわかる等々の独断的評論に対して、ドグマ、権威に対する反発が人一倍激しい安吾が、自らの人生観、文学観を全開にして徹底的に論駁している。
歴史の必然なるものを説き、生きている作家など興味はない、小説は19世紀で終わった、西行や実朝の苦悩には関心はなく、その残した作品を読めば人間がわかる等々の独断的評論に対して、ドグマ、権威に対する反発が人一倍激しい安吾が、自らの人生観、文学観を全開にして徹底的に論駁している。
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