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宮本武蔵(5) 坂/河っ童/春風便/巡りぞ会わん/茶漬

ナレーター浅科准平

再生時間 02:41:19

添付資料 なし

販売開始日 2015/8/7

トラック数 9

購入音源の倍速版 あり

作品紹介

国民文学作家・吉川英治の代表作『宮本武蔵』の週刊配信を開始!

新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、ポッドキャスト「週刊宮本武蔵」で配信した2015年6月分をまとめたアーカイブパッケージ版です。


第18話 坂
ここ二十日余り、京都にこそ兵法の達人がいるだろうと考え、著名な道場を巡ってきた武蔵。しかし、敬服するような相手は一人として現れなかった。自分の実力は卑下する程のものではないのかもしれない。しかしまだ思い上がることはできない。心に判然としないものを抱え、これから自分が志すべきものを考えながら、武蔵は清水寺へ参拝に訪れる。その帰り道、武蔵の前に現れたのは、長らく彼の身を追っていたあの二人組であった。

第19話 河っ童
武蔵がここ二十日余り滞在している宿へよく遊びに来る少年・城太郎。彼は普段、居酒屋で奉公しており、まだ幼いながらとても賢い。家庭のあたたかさなどを知らずに育った武蔵は自分を慕ってくれる彼をよくかわいがっていた。そんなある日、城太郎は、父が侍をしていたなどの理由から、自分も侍になりたいと武蔵に告げる。剣道を学ぶため、弟子にして欲しいと武蔵にせがむ城太郎であったが、武蔵は気が進まずにいるのであった。

第20話 春風便
城太郎がもたらした手紙、それはなんと、あの又八からのものであった。読んでみると、彼は武蔵の身を案じているらしい。それを見て、武蔵はさびしく思った。
武蔵は自分についてきた城太郎に使いを頼み、自身は先へ進む。そして、京へもどった城太郎が出会ったのは、ある女であった。

第21話 巡りぞ会わん
吉岡道場から預かった武蔵宛ての手紙を携え、奈良を目指す城太郎であったが、道中、手紙の入った竹筒をどこかへ落としてしまう。困っていると、旅装いをした一人の若い女性が声をかけてきた。彼女によると、つい先程、馬子衆と話していたとある侍がその筒を拾っていたという。小柳生という名家の家臣であるその侍から、無事手紙を返してもらった城太郎は、しばらくの間、旅装いの女性、手紙を拾ってくれた侍と旅路を共にするのであった。

第22話 茶漬
宝蔵院を探していた武蔵は、よく似た名前の寺院・奥蔵院を訪れる。試合に行くつもりならばよした方がよいと、そこの納所に止められるが、武蔵はかまわず道を尋ね、宝蔵院へと向かう。その途中、畑で百姓をしているとある老僧を発見した。そっと側を通り過ぎようとすると、その老僧から感じられたすさまじい気に武蔵は全身を打たれる。何者だろうと疑問を抱きつつ、やがて武蔵は宝蔵院の玄関先に辿り着くのであった。

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