作品紹介
10世紀初めに朝廷に反旗を翻し、関東一円を手中に収め、自らを「新皇」と名乗った乱を主導した坂東の勇者、平将門の物語です。上総一帯に強力な勢力基盤を持つ良持が死去したことから、叔父たちとの確執が発生し、10代半ばの将門はまだ非力で悲哀を味わいます。大叔父の国香によって京の都の右大臣忠平のもとに「勉学」に遣られたものの、貴族たちには愚弄され、叔父たちに騙されていたことに気が付きます。他方で、貴族以外の下層の人々の人間性むき出しの世界にも接する機会もありました。10数年後、戻ってきた将門は、叔父たちの背信に怒り、将門の乱へと発展していきます。上巻では「御子と女奴」から「伏兵」までを収録。
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