作品紹介
与謝野晶子による現代語訳を朗読しオーディオ化しました。
多様な人物たちの織り成す複雑な心理描写を、分かりやすく情感豊かに読み上げました。
またそれぞれの帖の冒頭では翻訳者の与謝野晶子が、その帖の内容を一首の歌にして見事に表現しています。
源氏物語は、紫式部によって書かれた全五十四帖から成る長編小説。
期間にして74年、四代の天皇の御代に渡る壮大な物語であり、
その文章の構成や美しさ、人物の心理描写の面などからも、
日本の文学史上最古にして最高傑作とも言われています。源氏物語 第十八帖 松風(まつかぜ)
光源氏は、いよいよ京に明石の君を迎えようと決心し、
明石の君に京へ来るように手紙をいくたびも出すが、
明石の君は自らの身分の低さを思い悩み、
源氏をとりまくたくさんの女性の中に入っていく自信もなく、
なかなか上京を決断できずにいた。
そこで明石の入道が都にあった山荘を修繕し、そこに住まわせることとなった。
しかし、上京してからというもの、源氏は紫の上に気を遣い、
なかなか明石の君の住む屋敷に足を運ぶことが出来なかった。
遂に耐えかねた源氏は、明石の君に会いに行くと紫の上に伝えると、
屋敷のある大井へと足を運んだ。
大井にて三年ぶりに明石の君と過ごした源氏は、
初めて見た明石の姫君の愛らしさに驚く。
そして、姫君の将来のことを思い、住まいに戻った後
紫の上に姫君を引き取ってくれるよう頼む。
元来子ども好きな紫の上はその申し出を引き受けるが、
源氏は明石の君が別離に苦悩する姿を想像して悩むのであった。
多様な人物たちの織り成す複雑な心理描写を、分かりやすく情感豊かに読み上げました。
またそれぞれの帖の冒頭では翻訳者の与謝野晶子が、その帖の内容を一首の歌にして見事に表現しています。
源氏物語は、紫式部によって書かれた全五十四帖から成る長編小説。
期間にして74年、四代の天皇の御代に渡る壮大な物語であり、
その文章の構成や美しさ、人物の心理描写の面などからも、
日本の文学史上最古にして最高傑作とも言われています。源氏物語 第十八帖 松風(まつかぜ)
光源氏は、いよいよ京に明石の君を迎えようと決心し、
明石の君に京へ来るように手紙をいくたびも出すが、
明石の君は自らの身分の低さを思い悩み、
源氏をとりまくたくさんの女性の中に入っていく自信もなく、
なかなか上京を決断できずにいた。
そこで明石の入道が都にあった山荘を修繕し、そこに住まわせることとなった。
しかし、上京してからというもの、源氏は紫の上に気を遣い、
なかなか明石の君の住む屋敷に足を運ぶことが出来なかった。
遂に耐えかねた源氏は、明石の君に会いに行くと紫の上に伝えると、
屋敷のある大井へと足を運んだ。
大井にて三年ぶりに明石の君と過ごした源氏は、
初めて見た明石の姫君の愛らしさに驚く。
そして、姫君の将来のことを思い、住まいに戻った後
紫の上に姫君を引き取ってくれるよう頼む。
元来子ども好きな紫の上はその申し出を引き受けるが、
源氏は明石の君が別離に苦悩する姿を想像して悩むのであった。
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