ラヴクラフト「冷気」

ナレーター大橋俊夫

再生時間 00:35:08

出版社 パンローリング

配信日 2013/5/25

図表 なし

チャプター数 2

倍速版 なし

作品紹介

ふと流れてくる「冷気」というものに必要以上の恐れを抱く男。
寒さに対して人以上に震え、そして軽い寒気を感じるだけで吐き気を覚える。
なぜこの男はこんな妙な癖を持ってしまったのか、これからその理由を、
彼の人生の中でもっとも恐ろしいというその場面を、お話しよう。

雑誌の仕事を持ってはいるがお金のなかった彼は、
下宿を探すうちにある建物へとたどり着いた。
古くかびくさい匂いに満ちてはいるが、しのぎの部屋としては充分であった。
もちろん、わずらわしい近所付き合いなども必要なかった。

住み始めて3週間ほど経った頃、上階から床にアンモニアのきつい匂いを放つ、
妙な液体がぽたぽたと落ちてきていることに気がついた。
上の部屋には、ムニョース先生という腕にいい医者が住んでいるという。

ある日、急な心臓発作に襲われた彼は、ムニョース先生の部屋へ初めて足を踏み入れた。
その部屋は、6月の後半でかなり暑い日であったにも関わらず、とてもひんやりとしていた。

冷気のただよう部屋で、実験器具と薬品に囲まれたムニョース先生は、
心臓がなくなっても、意志や意識があればいき続けられるのだと言う。

発作のすっかり治まった彼は、それからムニョース先生との付き合いを始めるのだが、
しかし何週間も過ぎたある日、恐怖の中の恐怖と呼べる出来事が唐突にやってきた…

アパートの隣人たちが遭遇する恐ろしい出来事、そして衝撃の結末。
奇才、H・P・ラヴクラフトが贈る、背筋も凍る恐怖のホラー掌編。

■著者紹介

H・P・ラヴクラフト(ハワード・フィリップス・ラブクラフト)
アメリカ怪奇・幻想文学の巨匠の一人として数えられるハワード・フィリップス・ラヴクラフト。コズミック・ホラーとも呼ばれる恐怖小説を多く残し、エドガー・アラン・ポーと並び現在でも世界中の怪奇幻想小説界に影響を与え続ける。

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