聴き放題対象
音の歳時記 -春日大社「旬祭(しゅんさい)」-
ナレーター木村勝英
再生時間 00:22:45
添付資料 なし
聴き放題配信開始日 2024/9/6
トラック数 1
購入音源の倍速版 なし(アプリでの倍速再生は可能です)
作品紹介
奈良時代、平城京を守る神社として天皇の命を受け神護景雲2年 (768年)、藤原氏によって創建された春日大社。現在は世界遺産。 令和元年を祝い、春日大社の「旬祭」をお届けいたします。 旬祭とは毎月1日・11日・21日に皇室の安泰、国家の繁栄、国民の隆昌を祈り、風の日も雨の日も900年間一度も欠かさず行われてきた格式の高いお祭りです。 お祭りは太鼓の境内に響く音で始まります。 宮司、神職、巫女が列をなして昇殿します。笛と太鼓が奏でるなか、神様へのお供え物や玉串、神職のお祓いをします。 次に神様へのお食事をお供えする「献饌(けんせん)の儀」です。 ゆったりと笙(しょう)と篳篥(ひちりき)が地中から静かに湧きでるかのように奏でると龍笛や太鼓があとを追い、音色の粒々がそれぞれ語り合うかのように、雅楽の演奏が続きます。 日本最古の祝い詞のひとつ、「高天原に神溜り坐す(たかまのはらにかむづまります)・・・」からはじまる春日大社の大祓詞(おおはらえのことば)が引き継ぎ、途切れない合唱は幾何学的に交差し、祈りは大空に舞いあがり遥かの世界に心を運ばれていきます。 次に社伝神楽の奉納です。2人の巫女(みかんこ)が春日大社のシンボルである藤の花をあしらったかんざしを額に飾り、紅白の襟を8枚交互に重ねた重厚な衣で舞います。 歌を唄う伶人が笏拍子(しゃくびょうし)を打ち、和琴(わごん)、和笛で、神楽を奉納します。はじめは扇を使っての舞い、そして鈴を使っての舞いと続きます。しばらく社伝神楽にひたってください。 雅楽を演奏している伶人は全て春日大社の職員です。 最後に貴重な「和琴」(わごん)の演奏をお聞きください。 「和琴」は日本固有の弦楽器で日本最古の楽器です。 大和琴(やまとごと)、東琴(あずまごと)ともいい、雅楽の楽器のなかではもっとも格が高く、古くは位の高い者のみ奏でることができたそうです。曲名は管掻「スガガキ」和琴を静かにかく意の「しずかがき」が転訛したものと考えられるそうです。 これまで春日大社の「旬祭」を音でイメージを描きながら聴いて頂きました。「旬祭」は毎月21日、一般の方も参列いただくことができます。普段体感できない神道儀式に接し、神職の神道講和に聞き見ることで、豊かな精神世界の日本文化に触れることも格別です。実際に体感することで、新しい「旬祭」の世界観が生まれる事と思います。
チャプター
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1 | 音の歳時記 -春日大社「旬祭(しゅんさい)」- | 00:22:45 |