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永井隆「長崎の鐘―被爆した長崎医科大医師の体験・観察記録」(しみじみ朗読文庫)

著者永井隆

出版社 響林社

再生時間 03:33:00

添付資料 なし

出版日 2023/2/18

販売開始日 2023/2/27

トラック数 14

購入音源の倍速版 なし(アプリでの倍速再生は可能です)

作品紹介

『長崎の鐘』は、「長崎医科大学助教授だった永井が原爆爆心地に近い同大学で被爆した時の状況と、右側頭動脈切断の重症を負いながら被爆者の救護活動に当たる様を記録したもの。被爆時に大学をはじめとする長崎の都市が完全に破壊された様子、火傷を負いながら死んでゆく同僚や市民たちの様子を克明に描いている。永井は、この時妻を亡くした。また、救護の際には、頭部の重症と疲労から自らも危篤状態におちいるが、同僚医師や看護婦たちの努力により一命を取り留める。
 作品は1946年(昭和21年)8月には書き上げられていたが、GHQの検閲によりすぐには出版の許可が下りなかった。精神科医の式場隆三郎の経営する日比谷出版社から1949年(昭和24年)1月に出版され、紙不足の当時としては空前のベストセラーとなった。」(以上Wikipediaより)
 本手記は、原爆被害の悲惨さを伝える上でも一級の資料であるが、それに留まらず、長崎医科大の医師たちが、米軍の降伏勧告のビラで原爆であることを知って、直ちに原子物理学の学理の結晶たる原子爆弾の科学的分析について持てる知見を披露し合う様子や、永井が多くの死傷者の診療を通じて、原爆症の時間的、地理的相違による複雑な現れ方についての考察を深める様など、原爆被災直後の科学者による観察記録という点でも貴重な存在と感じられる。
 
※朗読音声は、2022年のAI技術に基づく最新合成音声です(男声)。制作:しみじみ朗読文庫

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