週刊宮本武蔵アーカイブ(38)

著者 吉川英治
ナレーター 浅科准平

再生時間 01:47:58

配信日 2018/5/4

図表 なし

分割ファイル数 6 枚

倍速版 あり

¥540 税込
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作品紹介

国民文学作家・吉川英治の代表作『宮本武蔵』の週刊配信を開始!

新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、定期配信番組「週刊宮本武蔵」のアーカイブパッケージ版です。


第162回 風便り(1)
播州のとある漁村で紺染の仕事にあたっていたお通。ある日、麻屋の旦那・万兵衛が彼女のもとを訪ねてくる。万兵衛は、麻の買い出しに行った際に、武蔵の姉であるお吟に偶然出会ったことを伝えに来たのであった。さらには、そのお吟がお通に会いたがっているという。これを聞き、故郷の日の思い出が急に胸にこみ上げてきたお通は……。

第163回 風便り(2)
秋の夕べの身に迫る頃、佐用(さよ)の三日月へ着いた万兵衛とお通。讃甘(さぬも)の宮本村まで、あと山一つという地点まで来たが、そこにいるべき人がいないという現実に、お通は寂しさを覚えていた。やがて万兵衛が山の方へ向かって石段を上り始めると、お通は自分が何か危険な線を冒している心地がしてくる。だがこの先で、武蔵の姉であるお吟が自分の事を待ち詫びている。万兵衛のこの言葉を信じたお通は、ただ彼の後をついていくのみであった。

第164回 観音
お通を攫った郷士たちに、お杉婆の手蹟をつきつけた城太郎。取引として、人質にとったお杉婆の居場所を教える代わりに、お通の身を引き渡してもらうためであった。だが郷士の三人は、まだ幼い城太郎を青二才だと見縊り、襲い掛かってくる。お通の目前で、城太郎が今にも撫で斬りにされそうになるが、彼女はただ、闇に向かって助けを呼ぶ事しかできなかった。

第165回 世の潮路
城太郎から懲罰を受けているお杉婆を、お通は仇とも憎いとも思わず、逆に身を案ずるようにさえなっていた。年老いた体がこの雨風の中に一晩もあっては死んでしまうかもしれない。あの婆も根からの悪人ではない。そう考えたお通は、城太郎には無断で宿場を抜け出し、一人でお杉婆を捜しに行く。やがて、崖道をきり削いだ洞穴から、呻きとも喚きともつかない老婆の声が聞こえてきた。