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宮本武蔵(13) 孤行八寒/微笑/針/魚紋

ナレーター浅科准平

再生時間 02:10:57

添付資料 なし

販売開始日 2016/4/1

トラック数 6

購入音源の倍速版 あり

作品紹介

国民文学作家・吉川英治の代表作『宮本武蔵』の週刊配信を開始!

新聞小説として連載され、かつてないほどの人気を得た吉川英治の「宮本武蔵」を、情緒ある朗読に演出を加えたオーディオブックとしてお届けします。本コンテンツは、ポッドキャスト「週刊宮本武蔵」のアーカイブパッケージ版です。


第53回 孤行八寒
吉田山の下まで来ていた武蔵は、家の門札の名を順に見ながら、数少ない血縁者である叔母の住まいを捜していた。しかし、なかなか見つからず、あきらめて町の方へ戻りかけた時、一人の婦人とすれ違う。声を掛けると、その婦人こそ彼の捜していた実の叔母であると分かったのだが、何年ぶりかに再会した叔母の態度はひどく冷たいものであった……。

第54回 針
二条河原の水際で武蔵をつきとめた本位田のお杉隠居。今こそ、と気を逸らせるが、下手に声をかけては逃がす恐れがあると考え、隙をうかがいながら武蔵の後をつける事にした。だが、武蔵はそれを知っていた。あえて振り向かず、どうすればお杉隠居の誤解を解けるだろうかと思案していたのである。やがて又八と再会の約束をしている五条大橋の近くまでたどり着くと、突如叫び声をあげたお杉がこちらに駆け寄ってきた。

第55回 微笑
お杉婆から吹針による攻撃を目元に受け、その痛みに苦しんでいた武蔵。そんな彼のもとへ一人の少女が駆け寄ってくる。それは朱美であった。だが、武蔵は彼女の事をすぐには思い出せず、記憶を呼び起してからも、又八はここに来ないのか等、朱美の心をそれていく問い掛けをし、彼女を悲しませてしまう。すすり泣きながら武蔵への想いを訴える朱美であったが、彼の眸は先刻からあらぬ方へ向いていた。その視線の先にあったものは……。

第56回 魚紋
武蔵と朱美のやり取りを目撃してしまったお通は、牛車の陰にしゃがみ込んだまま動けずにいた。駆けつけてきた城太郎に手を引かれ、武蔵のいる河原へと降りていったが、彼は既に対岸の堤へ上っており、行き違いとなってしまう。死に別れる間際のように武蔵の名を叫ぶお通。だが、それに答えたのは武蔵ではなく、すぐ後方から現れたお杉隠居であった……。

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